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2013/04/30

あと二日

あとロンドン生活も二日です。
チケットを何度も眺めつつ、残り二日をどう過ごすか考え中。

30歳無職の身としてはちょっとでも就活した方がいいんですけどねー。

2013/04/26

英国在住日本人ニート、フリーターを語るの巻

いまだニート(仮)としてこの国に居座っている30歳無職の私が、20代フリーターのルームメイトについて書きます。

彼はコロンビア出身で、アメリカのアニメを見て育ち(それによりほぼネイティブのようなアメリカ英語を操る)、その後日本のマンガ・アニメに関心を移しつつ、昨年イギリスに渡ってきました。私が今のクソフラットに引っ越してきた時はまだ一応音楽のコースに通っていたので学生だったのですが、そのコース終了後は時々バイトをするだけであとはマンガ・アニメ・ゲームざんまいで過ごすという、廃人のような生活をしています。今は、親が資金援助をしてくれて新たなコース(英語か音楽)に通うのを待っており、それまでは今の感じで暮らすとのこと。

彼の廃人ぶりは完全に突き抜けています。以下一例。

・食いたい時に食う。
・寝たい時に寝る。
・食事は100%ファーストフード。誇張ではなく100%。
・食った後は床に袋やゴミを放置(たまにネズミがやってくるので私が捨てたりする)。
・基本ベッドから出ない。
・最近どんどん太っている。
・週に10分位ギターを弾く以外はほぼ100%マンガ・アニメ・ゲームに時間を費やしている。

日本人感覚からすると「どうしようもない奴」に見られそうですが、彼の凄いところは、この生活を半年続けてなお健全な精神を保っていること。いつも健やかな表情をしているし、しゃべり方も非常にフレンドリー。無論コミュ障では全くない。

これは彼のある種の精神力と、後はこちらのパート・定期契約社員・正社員の区切りが日本程明確ではない労働習慣によって、日本みたいに「いい年して正社員じゃないのはマズイ」というような観念がないのもあるかと思います。このへんは機会があれば別途書きたい。

さらに過去マンガ・アニメ・ゲームにどっぷりと身を浸すことで、ハイレベルな外国語を習得している。ついでにギターで練習するのもゲームのサントラ。最近はワンピース見ながら日本語まで覚えつつある。

要するに彼は、実は廃人というより、単にだらしない奴なのです。超だらしない生活習慣と、あふれるオタクコンテンツへの情熱、楽観的で前向きなメンタリティがセットになった変人という感じ。

彼が将来何者になるのか、楽しみです。
というかそんな他人事を楽しみにしてないで、我が30代(求職中)のステータスを変えなければならぬ。

2013/02/05

満1年

睡魔と闘いながら全試験日程が終了しました。あとは卒論をどうにかせねばならぬ。

気が付けば日本を発ってちょうど1年。成せたことより成せなかったことの方が多いですが、所詮はなるようにしかならんですし。

2012/12/17

今のフラットの話

我が住居のエキサイティングな話。
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■住人が皆洗った皿を放置するから台所は大体常に汚い。時々悪臭を放っている。我がフラットには一応、女子も住んでいるが気にする気配もなく。日本の一般的衛生観念で言うとかなり劣悪。

■こないだネズミを初めて見た(!!)。可愛いもんかと思っていたが、思った以上にキモかった。色々観察して分かったが、台所の奥の見えない所、手の届かない所を主な寝床としていて、時々食料を求めて出てくる模様。

■ギリシャ人の友達にネズミのことを話したら「即抹殺しろ、君が見たのは子供ネズミだから親がいるはず。早めに駆除しないとネズミ算で増えるよ」、と言われた。が、住人はやはり気にしていない模様。女の子は、
「日本はネズミいないの?いいね~」
とか言っているし、ルームメイトのスロバキア人は、
「慣れたらペットみたいなもんだよね。さて俺そろそろ寝るよ。枕の下に住んでるネズミに挨拶してくる」
とかいうし。隣部屋のスペイン人は
「俺いつもケリ入れて殺そうとしてるんだけど逃げちゃうんだよね」
とかいうし。それ殺したら遺体どうすんですか。

■ある日部屋で一人でごろごろしていたら、誰もいないはずの部屋で、何かガサゴソと漁る音が聞こえる。みるとルームメイトのコロンビア人が食べた後のKFCのゴミを床に放置していて、それが微妙に振動している。さすがに部屋に入ってくるのは許さんと思って電気をつけたら即逃げた。ゴミは私が捨てました。

■ある日寝てたら男女二人の談笑が聞こえてきて、その声がでかくて目が覚めた。キッチンでしゃべっている模様。時計を見ると朝の4時。我が部屋はキッチンの目の前。うるせーなぁと思いながら寝直していたら会話じゃない何かの音が聞こえてきた。キッチンでなさっている模様。というか、悪臭放つキッチンでネズミと戯れながらのXXXなんてロマンのかけらもないと思うのですがいかがでしょうか。うるせーな死ね死ね死ねと思いながら耳をふさいで寝てたら、何とウチの部屋に入ってきた。スロバキア人の彼でした。お前だったんかい。

2012/11/09

走り書き


  • 「モベンバー」というのを初めて知った。口髭(Mo)を伸ばして前立腺がん予防のチャリティーをするというキャンペーン。欧米の職場では広がりをみせているらしい。アンリが伸ばしている。
  • オバマはやっぱり多くの黒人にとっては英雄的存在なのかもしれない。教授が授業中に「オバマが勝ったねぇ~」と話を振ると、黒人クラスメイトがいっせいに「イエー!!!」
  • 人に勧められて「Skins」という、イギリスのジャンクなドラマを見ている。日本でもやってるアメリカのドラマ「ゴシップガール」をもう少し過激かつ下品にしつつ、かつセレブではなくパンピー高校生の日常を描いたドラマといった感じ。余りに品がないので、「若者のリアル」というよりはこんなん一部のChavどもに限った話だろうと思っていたが、意外とそうでもないのかもしれない。というのも、昨日あったギリシャ人いわく、彼女は1年程ニューカッスルにいたのだが、一番驚いたのは14~15歳くらいで子供産んでる女の子が山ほどいたということだそう。なお、このドラマを「おしゃれ」と形容している人を見かけたが、アホですか。
  • 最近、H高と実弟という二人のアニオタ(H高はアニオタ会ではまだパダワンって感じでしょうか。実弟は完全なマスタージェダイです)に影響されて見たアニメで、オンラインRPGの世界で「リスクマージン」という言葉があることを知った。要は自分のレベルに対してどれだけリスクをとって攻略するかということで、「十分なリスクマージンをとってるからこのパーティーは安全でうんたらかんたら」というように用いる。これって結構、海外旅行、それも僻地とか治安の微妙なところにいく時も同じだなと思った。リスクマージンをちゃんととれば致命傷は負わないけど、その分旅行で得られる(かもしれない)経験値の幅は狭まる。知らない人についていったりとか。

2012/11/08

ジャパン・パッシング?

“ジャパン・パッシング”という言葉の印象が強すぎて日本企業の動向なんて全く眼中にないかと思いきや、意外にBBCでもそこそこ頻繁に日本企業の名前を目にします。

この一週間でも、明暗分かれたために報道のトーンは真逆なものの、パナソニックとトヨタに関するニュースが取り上げられました。

もちろん日本企業の名前がBBC等海外の報道機関に取り上げられる機会は減少傾向にはあるのでしょうが、少なくとも一定の存在感をキープしているのは間違いないように感じます。学校の授業で出てくる企業名にしても、1番多いのがイギリス、2番目がアメリカ、3番目はやはり日本なのです。

別の機会に書ければと思うのですが、日本企業が生んできた製品群と、“典型的日本人イメージ”の組み合わせによって培われたジャパンクオリティの神話は今のところはまだ根強いようです(多少曖昧模糊としたイメージという感じはあるものの)。

最近はそれに加えて、特にヨーロッパ(+アメリカ都市部?)ではいわゆる“クールジャパン”的なイメージが成熟しつつあるような印象を受けるのです。これも別途書きたいですが、これはマンガ・アニメ等のポップカルチャーに限定した話ではなく、あらゆる「日本関連」をクール、と捉える人達が(特に都市部を中心として)増えているように思います。

感覚としては「ありがちな欧米製品/サービスではなく、あえて日本の製品/サービスを選ぶのが“テイスト・違いの分かる”感じでカッコいい、といったところでしょうか。

そんなわけで、
・(政府が)正しい通商政策を採る
・クオリティと需要を正確に結び付けられるようなマーケティングをする
・サービス/ホスピタリティ分野の潜在的な需要にこたえる
・製造業とサービス業の抱き合わせを強化する
・高付加価値分野に注力する
などなど、やりよう次第で日本企業が巻き返す余地は十分あるなというのがこの半年の感想です。

2012/11/07

ロンドンの交通の話①

書こうと思い続けて半年たってしまった、ロンドンの交通に関する忘備録とささやかな考察。


ロンドンの公共交通システムは、ほとんどがロンドン交通局、通称TFL(Transportation For London)の管理下にあり、円と横棒を組み合わせたロゴで各種表示が統一されています。

具体的にTFLに含まれるものとしては以下のような感じ。
・地下鉄(Tube)
・地上線(Overground)
・DLR(高架メインの無人鉄道、ゆりかもめと同じシステムで動いている)
・バス
・レンタサイクル
・テムズ川の移動船

このうち、レンタサイクル以外はオイスターカードなるスイカとかパスモとかイコカとかと同じようなプリペイド方式のカードで乗れ、かなり割引額で乗れます。

東京などと違うのは、電車3つの料金体系。ロンドンは東京の都心3区のような最中心部がゾーン1、それをバームクーヘン状にゾーン2、ゾーン3・・・という感じで取り囲んでいます。ゾーンが何番まであるのかは知りませんが、少なくとも地下鉄路線図でみる限り9まではある模様。ただし遠い遠いと言われるヒースロー空港でもゾーン6なので、私は普段7以上のゾーンにいくことはありません。ほぼゾーン2の内側で生活しています。

私の家はゾーン2ですが、金融街のバンクまで電車1本で15分位なので、日本で言うと日本橋から15分位の、森下とか清澄白川位の感じでしょうか。何故今森下が出てきたのかは私も知りません。ゾーン4位まではちょくちょく郊外型の、田園調布的な高級住宅地なんかもあって、まぁこのへんまではロンドンという感じです。

さて交通の話に戻すと、電車網はゾーン何番からゾーン何番に移動するかで一律の料金を払うことになります。

ゾーン2からゾーン1に地下鉄で出る場合、2012年現在、オイスターカードを使ってもピーク時2.9ポンド、オフピークで2.5ポンドかかります。日本円で300~400円弱といったところ。超円高の今でさえこの値段なので、数年前のレートでなんて計算もしたくない。ゾーン1内の移動は2ポンドですが、1日に3回乗ると6ポンド、800円弱といったところで、法外な値段設定に怒りさえ沸いてきます。

バスは若干安いですがそれでも1.35ポンド、200円近いのでやはり日本より高いです。

そんなこんなの事情もあってか、通勤通学に自転車を使う人が物凄く多いです。日本ではどちらかというと健康志向の高まりからの自転車通勤選択者が多い印象がありますが、こちらはそれ以上に経済的な理由なんじゃないかと思われます。

つづく

2012/11/06

引越②

引越に関する備忘録の続き。
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■そもそも引っ越すことにした理由は、どっぷり英語環境に身をおこうと決めたからである。今のフラットはたまたま元会社の先輩が紹介してくれ、たまたま大学に通うのに都合の良い場所だったから入った。当初は適当なところで引き揚げようと思っていたが、安い割に部屋も立地も良く、何より部屋がとても暖かいのが冬の長いこの国ではありがたく、思ったより長居してしまった。唯一の問題は、フラットメイト全員が日本語を話せるという点。

■とはいえ、留学開始当初はこの環境で良かったとは思う。何せ我がキャンパスは日本人はおろか東洋人さえ私一人という恐るべき学び舎である。入学から今に至るまで私はマイノリティー中のマイノリティー。英語での会話もままならぬなか、この尋常ならざるアウェー感はそれなりに疲れるものだった(他の国の連中は、少なくとも「アフリカ系」「ヨーロッパ系」「中東系」といったカテゴリーで最低2~3人はくくることができた)。なので、家に帰って日本語で不自由なくしゃべることができるのはかなりストレス発散になったのだ。

■しかし、さすがに半年以上たって大学生活にもなれ、勉強もヤマを越えたことで、もう一回アウェーに出てみようという気力がわいてきた。アウェーの環境に身をおくことが心身の修行になるのは古今東西不変の真理である。大変だったが、その分色々なものを伸ばせた気がする。

■加えて現時点までの英語力の伸びに物足りなさを感じていることも大きかった。一方で10月以降授業が減ったこともあって集中的に勉強を続ける中で少しずつ成果を感じ始めていて、これはちょっと気合い入れてやればそれなりのレベルにいけると思った。ワーホリや交換留学で来ている人達の中にはあまり英語をモノにできないまま帰る人も少なからずいて、それでは困ると思ったのだ。

■で、前回の終わりに戻ってなぜイーストからウェストセントラルに移ることにしたかというと、よりアウェー度の強い場所に行こうと思ったのと、たまたまここ1ヶ月セントラルに出掛けることが多く、あちこち歩く中で興味が沸いたから。今までは「ロンドンらしからぬロンドンを通してロンドンを知る」というちょっと逆説的なアプローチだったので、一般的なロンドンらしいロンドンも知れたら面白いかなと思った。結局パディントンになったのはたまたまだが、結構今住んでる町とのコントラストは大きい。
 立地:東より⇔西より
 人:移民ばかり⇔アラブ系等移民も少なからずいるが昔からの地元民も多い
 歴史:新興エリア⇔古い伝統のあるエリア
こういう対比を通して、ロンドンをより立体的に理解できればすごくいいと思う。ひとつの街の理解を深めるというのは私にとっては最高に面白い本とか映画とかより面白い。ロンドンのような大きな街ならこれはもう鼻血がでるほど面白い。社会人になって、たまたまガイドブックで東京が思っていた以上に色んな顔を持つことを知り、興奮してあちこち歩き回ったのを思い出す。

■セントラルよりで安いフラットならなんでもよかったのだが、どうせな極力フラットメイトと会話できる環境の方がいいと思った。フラットによっては住民の会話があまりなかったりする。幸い私は汚いのは割合平気だし、プライバシーもあまり気にならない。そしたらいっそルームシェアでいい気がしてきた。ルームシェアなら嫌でも顔を合わせるから、会話せざるをえない。あとはシェアする相手がナイスガイかどうかだけ。バックパック旅行でドミトリーも慣れているから、スムーズに入れる気がした。

■で、たまたま家探しのウェブサイトで出ていた広告に目がとまり、見に行ったところ住人の感じがよかったため、即決定。結局ビューイング3件目で決めた。コロンビア人とスロバキア人という、日本じゃなかなか会えない人達な上、二人ともとても感じがいい。まだこれから住んでみないと分からないが、良い悪い含めて貴重な経験ができるんじゃないかと期待している。今のフラットメイトのドイツ人には全力で反対されたけれども、俺がいいならいいのだ、ということで。

2012/11/02

引越①

現在住むドックランズ北東イーストインディア(E14)からパディントン(W11)に引っ越すことにしました。

引っ越しに至った経緯に関する備忘録。

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■同じロンドン内でも、引越というのは色々なデメリットがある。

①経済面。入居の際のデポジット(返金されないことも多い)の他、ぴったり現住居の退去日翌日から入居とはなりにくいため、両者が重なる期間が無駄になる。

②生活の慣れ。一つの区域に根を下ろして暮らすと、意外と暗黙知のような生活の知識が貯まっていく。例えば:
・スーパーの場所
・スーパーの陳列スペースのどこに何があるか
・主要バス路線のナンバー
・駅・バス停・自転車ターミナルの場所
・(ロンドン特有)地下鉄各駅がどのゾーンに属するか
・自転車で走行しやすい裏道
・図書館の場所・規模・営業時間(これは学生ならではの重要点)
・A駅からB駅までの所要時間
・ちょっといい感じのカフェの場所
etc.
引越は、これをほぼリセットしてしまう。

■デメリットとまではいかないが、同じところに続けて住んでいることで得られるものもある。自分の場合は地元のバングラディッシュ街の商店に通い続けるうちに、食品店のおじさんはツケ払いを許してくれるし会うたび世間話をするようになった。ファーストフードのフライドチキン屋のおじさんとは会うたび握手するし、カナリーワーフ図書館脇のスタバの店員には名前を憶えられている。だから何だと言われると何だかわからないが、そういう色々が今の所での生活を居心地良くしているは確かだ。アウェーだったこの街が9か月でホームになった感じがある。

■イーストエンドはロンドンでもとりわけ移民が多いため、外国人が入りやすいところだと思う。雑然としていてロンドンらしからぬ光景に出くわすことも多い。例えば今住んでいるタワーハムレッツ地区の西、シャドウェル近辺のバス通りは一見すると南アジアのような何とも言い難い不思議な景観が見られる。逆にそういうのが嫌で住まない人も多い。私のフラットの部屋が過去空いた時も、ビューイングに来た人の断り文句は大抵「部屋はいいんだけど場所が・・・」という感じだった。

※ついでにいうと、このあたりは中国人は結構多いが、日本人はとても少ない場所。日本人は西のアクトン周辺と、北の方、セントジョーンズウッドとかハムステッド周辺とかに住んでいるらしい。

■ただ、この一般的イメージでのロンドンっぽくなさ(あるいは先進国らしくなさ)がこのあたりの魅力でもある。そしてその魅力に気づくと、逆にこれこそロンドンなんじゃないかという気さえしてくる。実際このタワーハムレッツ地区やドックランズはメルティングポット・ロンドンを象徴していると思う。

■ついでに言えば、イーストエンドの一部、ショーディッチやブリックレーン界隈は若者カルチャーやアート、ファッションの先端を行く場所だったりもするわけで、そういう場所を擁するイーストエンドという場所が住んでいて面白くないわけがないのだ。

■そんなわけで当初はイーストエンド界隈で家探しをしていたのだが、結局は真逆のウェストエンドに越すことが決まった。つまり、超大袈裟に書くと、住み続けることで得た暗黙知を捨て、居心地の良さを捨て、イーストの面白さと距離を置くことにしたということになる。なんでそういう結論に至ったかという話だが、長くなったのでつづく。



地味

今学期は授業が減るため毎週がゴールデンウィークだわと余裕かましていましたが、実際のところそんな甘いわけもなく。

卒論が合計で50ページ程必要なのに対して現在の進捗はわずか10ページ弱。単語数で言うと3000語強。他のモジュールもM&Aとか全く門外漢のトピックがあったりして既に苦戦気味。更にいい加減そろそろ就活もしなければということで(私以外のクラスメイトはとっくにせっせと就活に励んでいる)、そんな悠長に観光だなんだと言ってられないかもしれません。

そんなわけで本日も朝から図書館に籠ってPCとにらめっこしています。以前他大のマスターに通う日本人学生も言っていましたが、マスターズディグリーとか海外での学生生活というと何となく華やかなイメージをもたれるものの、実際は部屋にこもって文献を漁るという地味で暗い生活になりがちです。ここはロンドンなのでまだ生活に彩がありますが、田舎でこういう生活をやると良くも悪くも本当に地味な生活になりそう。

2012/10/24

L○Eの飲み会に参加した話

大学の後輩M岡がLS○への留学が決まり、10月からロンドンにやってきていて、先日その日本人会の飲み会にお呼ばれして潜ってきました。

友人参加可能ということで私の他にも非○SEの人が何人かいたのですが、驚いたのがその場にいたL○E学生の官僚率の高さ。8割官僚で、もはや官僚の集い。

とはいえ、同校は「E」までが通称なために忘れられがちですが正式名称は
London 学校 of 経済 and 政治 Science
で、Public関連で評価が高いイギリス国内の留学先となればおのずと留学先は限られるわけで、この官僚率の高さも必然的なものかと。

官僚の皆さんは(一部のいかにもプライドの高そうな方々を除いて)マジメな良い人が多かったです。ただM岡は運輸省から派遣でいらしていた40代の方が

「私正直社命でイヤイヤ来てるんですよね~」

ののたまったことに「血税なめんな」と半分キレていました。うん、血税なめんな。

ちなみに会場はテンプル駅の「Ye Olde Cheshire Cheese」というパブで、ロンドンで最も古いパブのひとつだそうです。他のパブと異なる独特な趣がありました。

2012/10/23

イギリス文化についての賞賛を試みる

そもそも私は根が天邪鬼なので(加えてロンドンにたまにいるイギリスかぶれの日本人が気持ち悪くてしかたなかったため)、過去この場でイギリスおよびロンドンについて何度か文句を垂れ流してきましたが、今回は逆にこの国とその首都について賞賛するような内容を書こうと思います。

私の場合、留学先がロンドンに決まったのは「たまたま手頃な学校からオファーが来たから」というだけで、かつ失礼ながら私にとってはそもそも特別関心の向く国でもなく、できれば大陸ヨーロッパに留学したいと思っていました。当時の私にとってのイギリスのイメージといえばロックバンドくらい。

留学が決まった折、アメリカも候補だったけど結局イギリスに決まったというと、お前は正直アメリカっぽくない、どっちかというとイギリスっぽい、ロンドンのどんよりした天気とか似合いそうだのなんだのと好き勝手言われ、イメージだけでモノを言いやがってと毒づいていたのですが、正直彼らの指摘は概ね正しかったように思います。

少なくとも、候補に入れていたアメリカやフランスとの対比でいえば、私はロンドンないしイギリスのもの、とりわけカルチャーの面で魅かれるものが多いと感じています。

まず第一にやはりイギリスのロックバンドはすんばらしいです(最近はロクなバンドが出てこないともっぱら評判ですが)。このところ毎週のように地元の公共図書館でイギリスのインディーロックバンド(*)のCDを借りています。逆にアメリカのバンドで過去いいなと思ったと思ったのはWeezerくらいで、一時期大流行してたオフスプリングもグリーンデイも全く刺さらず。

*イギリスでは日本のいわゆるインディーズではなく、メジャーレーベル所属でもよくて、売れ線を意図的に狙わない(風な)指向のバンドを指す。なんで、文脈次第ではオアシスさえインディー扱いになる模様。

また、イギリス人のある種典型的な、遠回しない言い回しも―とりわけ同様に遠回しな言い回しを多用する日本人に属する私には―割とすんなり受容できますし、イギリス的アイロニーも聞いてる分には面白い(ただし自分に対して言われるとこれ程腹の立つものもない。とはいえ私自身もこねくり回したイヤミを言うことがあるので同じ穴のムジナと言われればそれまでかもしれない)。

その他、モッズムーブメントの発祥地だけあってイギリス人、特に女性のモッズコート着用率は異常に高かったり(なぜか自分が過去数年に買ったアウターが気付けばほぼ全部モッズコートかその亜流だった。あの手のデザインが好きらしい)、ビールの国だったり(私は日本にいた時からビール、特にエールビール派だった)、まぁ色々あります。

逆にイギリスのダメとされるところ、メシがまずい、天気が悪いといったところ等は私には割とどうでもいいというか気にならないところなので、そういう観点からも、単に自分が気付いてなかっただけで、友人たちのいうように私はこの国と結構相性が良かったのかもしれません。少なくともアメリカよりは。

結局単なる相性の話になってて賞賛できてないな。ビールうまいです。ビールは。


(追記)サッカーは面白くない。野球のほうがいい。クリケット?食べられるのか?

2012/10/10

イギリス英語②

イギリスには"rhotic"という恐ろしい形容詞があります。

アメリカ英語とイギリス英語のアクセントにおける一番の違いは何といってもRの扱いで、例えば

  • 「t」や「d」が頻繁に「r」に流れる:例 Waterの「t」、Internationalの最初の「t」
  • 「R」を巻き舌気味で発音する ←標準イギリス語は巻かないので例えばthereは「ゼ~」みたいな音になる

といった具合。

で、こうしたアメリカン・アクセントを(恐らくやや軽蔑的なニュアンス込みで)表したのがrhotic"という言葉。

イギリスは概して地方のアクセント(あるいは外国人のアクセント)に寛容と言われますし、自分でもそれを感じますが、それはあくまで"non-rhotic"な場合に限るようです。フラットメイトの日本人、2人が2人とも「君の英語はアメリカ訛りだね」と指摘されたとか。

さて私も卒論の指導教授はイギリス人なわけで、また他のモジュールのプレゼンなんかでも採点するのは主としてイギリス人なわけで、少しでも心象を良くすべく"non-rhotic化"を心掛けているのですが、長年某Z会の英語教材で聞き続けたアメリカン・アクセントはなかなか抜けないもんです。

さらに、クラスメイトのアフリカ訛り(何故か国が違ってもアフリカ系は皆似たアクセントがある)やアらビア訛りを聞いたりしているうちにちょっと影響を受けたりして、何がなんだかわからない謎のアクセントが形成されつつある、ような気がする。

2012/09/29

イギリス英語①

グロービッシュ(Global+English)ということばがあるが、私も英語は基本的に伝えられて理解できればいいと思っています。日本語なまりの英語でも、文法がある程度ちゃんとしていて(=意図を正しく伝えられる)、相手がヒアリングできればそれでいい。

しかし、イギリスで大学院生をしていく上で、当初私にとってイギリス英語を理解するということは死活問題でした。TOEFL中心に勉強していたため、耳が「アメリカ英語耳」になっていて、教授が何を言ってるのかわからない。生活でも色々と不便。

で、いわゆるイギリス英語にどんな特徴があるか調べてみると色々興味深いことが分かりました。

私はもともと「Can」とか「Either」とかのアクセントあるいはセンテンスの強弱等の問題だけだと思っていたのですが大間違い。そして、色々調べるとイギリス人の気質が透けてみえるようで、結構面白い。

全体的に、米語に比べ遠回しな表現が好まれるようです。付加疑問文(~じゃない?)の多用、Would/Should等の助動詞の多用など。

(そういえばGMATを勉強していた時、
「米語を標準とするGMATでは、
  • I suggested that he go there.
が正しいとされるがイギリス英語だと
  • I suggested that he should go there.
が正しい」
という様な事をやった覚えがある)

あとは比較的、敬語の概念がよりしっかりしている印象。

もう一つ、面白いのがそもそも同じ意味のものを指す単語が違ったりする点。ぱっと思いつくところだと、
  • Flat (Apartmentは余り使わない)
  • Petro (ガソリン。米語だとGas)
  • Jumper (イギリスでは長袖セーターの類をさす模様)
他にも結構いろいろあります。“Cheers(ありがとう)”も辞書によればイギリス英語らしい。

そしてイギリス人の面白い点は、たとえ日本人のヘタクソ英語でも、少しでもアメリカ訛りの香りを嗅ぎつけると、それを指摘せずにはいられないということ(どっちでもいいじゃん・・)。

2012/09/28

ゲストがやってきた話

日本から大事なゲストお二人がはるばるロンドンまで遊びにきてくれたので、1週間にわたりガイド役に徹していました(途中、運悪く会計の試験が入ってしまい徹夜するはめになって死ぬかと思った)。

さて成田でゲスト二人で変に盛り上がってしまったらしく、「滞在最終日前日に日帰りでパリに行きたい」という無茶なオーダーが。しかも出発2時間前。せめてあと1か月早く言えよ。

とはいえ、日本人にとっての長期休暇がいかに貴重なものかは身をもってしっていたし、はるばる英国まで来る機会はそうそうないだろうから、最大限希望を叶えたいと思ってゲストの要望を詰め込めるだけ詰め込む形で旅程を組みました。まさかのパリ日帰り弾丸トラベル。

で、感想ですが、やっぱりそういうゆとりのない旅行はあまりするものじゃないなと。コスパ悪いし、やはり海外だと思った以上に疲労する。その疲労がミスや隙を生むので結構怖い。自分自身ガイド的にかなり致命的にミスってしまったし、ゲスト二人が疲れて地下鉄で眠りこけている間は終始、変な輩が寄ってこないか目を光らせるハメになったり。まぁ結果的に二人が満足してくれれば本当に何でもいいのだけど。どうなんでしょう。

とにかく、海外旅行はゆとりがありすぎるくらいで、ちょうどいい。それが今回の教訓。ゲストハウスなんかで他の国の旅行者を見ていても感じますが、日本人はちょっと移動が多すぎるというか、「一粒で二度おいしい」系の旅行を好みすぎる傾向がある。幕の内弁当的でも言うか。これって日本人の遺伝子レベルの性分なのでしょうか、それとも長期休暇の少なさがそうさせているのでしょうか。

個人的には3年ぶりにパリを訪れて、ロンドンと対比できたのが面白かった。相変わらずパリは外食費が尋常じゃなく高かったし、ファーストフード店もあまりない。彼らの食に対する意識の高さは本当に凄いと思う。

一方で、自分自身、普段はぶつくさと文句ばかり言い、「変にイギリスかぶれ」の気持ち悪い日本人に冷ややかな視線をあびせていましたが、何だかんだでロンドン(あるいはイギリス)は結構、欧米諸国の中では肌に合うなと感じた。理屈というよりは感覚的に。いずれ別のエントリーで書きたいですが、アメリカやフランスより、特に文化の面で「好きだな」「合うな」と感じる要素が多い感じ。もしパリとロンドン、どちらか好きな方に住めるとなったら私はロンドンがいいな、とか。そんなわけで自分が今住んでいる場所を客観視できたのは良かった。

オリンピック雑感②

前回の続きです。

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■もうひとつ、考えさせられたのは、オリンピックの開催は、本当に(書くのも恥ずかしい響きだが)「世界平和」に資しているのかという点。日本のお隣の国を眺めるまでもなく、オリンピックはナショナリズムを刺激する。その意味ではむしろ「世界を分ける」方向に作用しているように感じられた。

■大学生のころ、共産党による独裁国家であるベトナムで、歴史に関する博物館を訪れてつくづく感じたが、ナショナリズムは極めて人為的に生み出される面が大きい。国旗、国家、地図、歴史、肖像、偉人にまつわるエピソードなどなど、様々なものがナショナリズムを強化する装置として機能する。で、オリンピックもその機能の一部になり得るのだと改めて思った。

■私自身は感情・心情的にはオリンピックが好きなのだが、日本の隣国とのゴタゴタを見るにつけ、そもそもオリンピックって必要なのかということを考えた。オリンピックの意義って何なのか?

■この問いに対する答えをぐるぐると考えると、オリンピックにはナショナリズムを強化する側面と軟化させる側面があることに気付く。

■そもそも、ナショナリズムそれ自体はある面で必要なものだ。どっかのレゲエシンガーが言ってたみたいに人類が地球に対して愛国心を持てればそれは素晴らしいが、実際はやっぱりリアリティーがない。やはり現状では国家単位での部分最適を目指さざるを得ず、その際その国家に属する個々の人々に主体性や当事者意識を持たせることは必要になる。

■問題はナショナリズムが行き過ぎてしまうことで、どこもかしこも部分最適ばかり追及しはじめると結果として全体に悪影響を及ぼす。排出権取引問題なんかはモロにそんな感じ。このあたりは経営学の組織論と似ている。

■さて一方でオリンピックがナショナリズムを強化するばかりかというと、そんなことはないなと、マラソンを見ながら思った。マラソンのようなシンプルな競技は、選手の大変さが想像しやすいから、応援する側も選手一人一人に感情移入しやすい。色々な国の連中が、走ってきたランナーに対して国籍関係なく応援していた光景は素直にいいなと思った。結局、世界のどこにいこうがだいたい仕事は面倒なもので、休暇は楽しいし、日曜の夜は憂鬱、家事は面倒で、夏の夜風は気持ちがいい、そして42.195キロを走るのは恐ろしく大変なのだ。誰にとっても。そういう想像力をはぐくむ力がオリンピックにはある、ような。


2012/09/17

オリンピック雑感①

オリンピックについて、諸々思うところがあったのでその備忘録です。
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■私にとって「オリンピックを生で見る」というのは実は長野五輪以来、十数年来の願望で、開会式は毎回最初から最後まで見ている。とは言え私が生きている間に日本で再度オリンピックが開催される見込みは(この分だと)あまり高くなさそうで、かつ私がその時見に行ける状況にあるとも限らないため、半ばあきらめ気味であった。

■そんなわけで、たまたま今回オリンピック開催地に、しかも学生の身分で滞在できるというのはラッキーだった。で、嬉々としてあれやこれや見に行き(その直前に欧州のどこかで開催されていたサッカーのユーロカップは逆にTVでも一切見なかった)、本当に素晴らしい思い出になった。

■一方で、オリンピックというのは一度考え出すと止まらない位様々な問題を抱えている。元より「平和の祭典」という脳みそお花畑的キャッチフレーズを鵜呑みにする程ナイーブではないつもりだったが、実際開催地にいて色々目の当たりにして、ちょっと考え込んでしまった。

■期間中、主にネット上で日本の五輪報道にも目を通していたのだが、最も実態と離れているように感じたのは「ロンドン中が大変な盛り上がりを見せている」といった論調の報道。たしかに表面上盛り上がっていたのは間違いなく事実だが、恐らく実際のところはもう少しややこしい。盛り上がっている一部の英国人・外国人と、ほぼ全く関心を持たない人々とに二分されていたというのが実情じゃないかと思っていて、恐らくその断絶具合はかなり深い。

■断絶を生み出している要因は色々あるが、一つは再開発のもたらす功罪。私の住んでいるタワーハムレッツ地区は五輪会場のお膝元といった場所なのだが、主としてこのタワーハムレッツと北側・東側の3地区が再開発の余波にさらされた。ロンドンの住宅価格は昨年対比6%以上上昇しているが、とりわけオリンピックパーク近隣、ストラトフォードは凄まじかったとのこと(※)。大量の住民が家賃を払えなくなったために引っ越しを余儀なくされたり、ホームレスになったりしている。そして、これら東部地域は移民が多く住む地域なのだ。この状況で移民が五輪にどんな気持ちを抱くか?

(※)ロンドンでは(不確かだが)たしか1か月前位の通知で、大家は住人に退去を求める事ができる

■二つ目は、ロンドンすなわちイングランドのオリンピックだということ。ロンドンはイギリスの首都であるため当然イングランド系以外(スコットランド・ウェールズ・北アイルランド系)のイギリス人もたくさん住んでいるが、その中には相当数、独立主義者が含まれている。今回、「Team GB(Great Britain)」の愛称のもと、各競技でイギリス統一チームが結成されたが、サッカーは色々手を尽くしたにも関わらず結局スコットランド不参加となった。イングランド人による「Team GB」の大合唱が、他の連中に「一つの英国」というプロパガンダのように聞こえたとしても不思議ではない。これはちょっと6月のダイヤモンド・ジュビリー(女王即位60周年)の時の状況に似ている。

■他にも、(東京五輪開催に反対する人の論調と同じように)五輪開催自体に懐疑的だった人達、五輪を一部政治家の人気取り制作と見なす人達、メダル獲得目標数達成のための外国人帰化策に反感を感じている人達なんかもいて、そうした人たちの五輪への目線は結構冷めていたように思う。

■開催前に大いに懸念されていた交通トラブルについては、特に大きなものは何も起こらず、地下鉄もたしかに通常より混んではいたが、基本的には平常運転だった。これをロンドンの事前計画の勝利と見なすか、平常運転できるレベルの盛り上がりだったと見なすか。

2012/09/14

オリンピックのボランティア

オリンピックの運営ボランティアの動画を見つけたのでリンク。
見ると分かるのですが、ボランティアの方々がとにかくノリノリで、彼ら自身が楽しんでる様子が伝わってきてとても気持ちがよかった。


他は知らないですが、今回のオリンピックはかなり大量のボランティアスタッフやバイトを動員していて、ウチの大学にもバイトの誘いが来ていた。

ボランティアやバイトの一番の動機は恐らくロンドンという街に対する愛情や誇りなんでしょう。皆さんとにかく親切で、オリンピックというイベント自体がある意味世界に対するロンドンという街のショーケースと化してたところがあると思います。
(普段からこれ位のホスピタリティーを発揮していただきたいものだ)

オリンピック誘致の効用の一つは、住んでいる街に対して住民が誇りを感じる機会を提供できる点にあるのかもしれません。

しかしこの欧米ノリは日本人にはちょっと難しそう。日本がやるなら「おもてなしマインド」全開で勝負って感じでしょうか。

2012/09/13

Second Strike

オリンピックも終わり、パラリンピックも終わり、ノッティングヒル・カーニバルも終わり(行けなかった)、お祭り事が続いていたロンドンもこの先年末まで大きなイベントは無い模様。

うちの学校も、早いもので第2学期の試験期間に突入(そして現在絶賛一夜漬け中)。

9月に入り、ようやく学校の勉強の大きな山も越え、1年の留学生活も残り約半年、すなわち後半戦に入りました。

日々悔いなく過ごしたいものです。

関係ないですが街中で見かけた、オリンピックのマスコットキャラクター↓。



こいつもじきに撤去されてしまうのかと思うと、まぁ寂しくないこともない。

2012/09/09

香港人の話

今更言うまでもなく香港はイギリスと非常に深いつながりがあり、それなりの数の香港人がロンドンにも住んでいるわけですが、その香港でいま「反国民教育」あるいは「反洗脳教育」なる運動が盛り上がっていたりする。
“香港で中国本土と同じような愛国心を養うための「国民教育」への市民の反発が広がっている。9月から一部の小学校で試験導入されたが、学生から高齢者まで幅広い層の市民がデモやハンストに参加。香港政府は態度を軟化させているが、7日夜には全面撤回を求める市民らによる大規模抗議集会が開かれた。
「国民教育」を巡っては、共産党体制の下の中国政府を「進歩的で無私、団結した執政集団」などと礼賛する一方、米国などの多党制民主主義は「政党同士の闘いが人民に災難をもたらす」などと記述した教育指導用冊子の存在が明らかになった。批判が広がり、9日投票の立法会(議会)選挙の最大の争点にも浮上している。
引用元:http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0705G_X00C12A9FF2000/

さて、ちょっと妙な縁で知り合った香港人女性のジェリーという知人がいて、彼女に誘われて在ロンドン香港人による「反国民教育」の集会に行ってきたわけです。

当然かなり政治色の強い類のイベントであり、本来その手のものに関しては自分の中である程度確固たる意見形成ができない限り参加しない主義なのですが、今回は、
  • 細かいところは良く分からんが心情的には賛成であること(特にMOC政府の反日教育が香港にまで波及するのがイヤ)
  • イギリスに住んでいるせいで香港に対する関心が高まっていたこと
  • かねてより香港人のアイデンティティーに興味があったこと(香港人?中国人?)
  • 何よりたまたまヒマだったこと
等といった理由でいいよ行ってもと返事したのです。

場所はピカデリーサーカスから徒歩10分程のところで全然賑やかな場所ではなかったし、集まっていたのは200~300人位で、まぁデモの類としては小規模といっていいと思います。

で、その後ジェリーとお茶して帰ってきたわけですが、聞いた話が結構興味深かったので以下その一部を列挙。
※以下中国人=本土の中国人。
  • 現在香港には中国人がかなり流入してきている。大金持ちは中国人の方が多い(←本当か?)。ブランドものを大量に身にまとっているが、似合ってないし趣味悪いと感じる。
  • 自分はある意味中国人だがある意味中国人じゃないと思っている。クラスメイトに韓国人がいて、彼女に「中国人はキライだ」と言われたが、自分は香港人なので正直あまり気にならなかった。
  • フラットメイトは中国人と台湾人で、その中国人が大家。
  • その大家含め、中国人とは馬が合わない事が多い(「失礼な人が多い」とのこと)。
  • 今のフラットは台湾人のコミュニティーサイトで見つけた。
  • 韓国人も嫌い(「すぐ怒るしうるさい」とのこと)。
  • 香港人は大体50%位英語が話せる(←私が10年前訪れた時の感覚値ではもう少し少ない気がした)。
  • 両親は兄ばかりにお金をかけて、自分には無関心。これは「女子はどうせ嫁にいってしまうから」という理由で、香港では一般的なこと(←本当か?)。
  • 広東語(香港の主言語)と、マンダリン(標準中国語)はかなり違う。自分の英語のレベルとマンダリンのレベルがだいたい同じくらい(※彼女の英語力はビギナーレベル。多分TOEFLで60位)。ただTVで見聞きするので聞き取りは概ね問題ない。
  • フェイスブックに食い物の写真をアップしたら「ハンストが行われてるのに何アップしてんだ」と言われた(←笑)
彼女の感情なり思想なりがどの程度香港のマジョリティーを反映しているのか不明ですが、まぁそんな香港人もいるということで。オチなし。