レポート書きに飽きたので更新。
掲題、先に結論を書いてしまうと、(少なくとも他分野にくらべ)意味合いは薄いと思います。特に「明日からの実務」にはあまり役立たないと言ってよいかと。
なぜかと言えば、人事分野というのは非常に国ごとの独自性が強いためです。独自性を生み出しているのは主には労働法・社会保険法等の法体系で(さらには文化といった曖昧なものも含まれる)、これらは、例えば日本とアメリカでは全く異なります。
例えばアメリカの人材の流動性の高さと、日本の低さの背後にはそれぞれそうなるようにしむけている法律があり、人材流動性の高低によって人事制度が変わってくるのは必然です。採用・企業年金・考課・etc。
そうすると、MBAでHR関連のトピックとなるとやや抽象的なテーマになりがちで、たとえば
- リーダーシップ (←私の嫌いなテーマ)
- ラーニング&ディベロップメント
- モチベーション
など。良くも悪くも即実務というより、正解の無い曖昧な世界といった趣。
逆に「即実務に役立つ」ケースを思いつくまま挙げてみるならばこんな感じでしょうか。
- M&Aを多数やってる会社から派遣。在学中、財務・会計をしっかりやって、帰国後コンサルと組んで人事デューデリをやる
- 中国の学校に行って卒論で中国の雇用慣行についてやる。その後現地のHRマネージャーに
なんだか余程機会に恵まれない限り有りえなさそうなケースばかり思い浮かびました。
もっとあるのかもしれないですし、管理部門で上位ポストを目指す場合、最終的には人事以外の事も分からないとダメなので無駄になるということはないのですが。
では、そもそもなぜ人事分野は、会計等に比べればコンバージェンスが進んでいないのか。恐らく一部企業を除き、コンバージェンスする必然性が乏しい。この辺は長くなりそうなので割愛。
逆に経理・財務等はコンバージェンスが進んでいるので、「グローバルスタンダードはこれ」という風に、実務に踏み込んだことまでやります。とりわけ欧州の学校は概ねIFRS準拠で会計を教えるようですので、実際学んだ事が役に立つと思います。
(財務会計は、ドメスティックな企業であっても外国人投資家が財務諸表を見れるようにする必要性があるため必然的にコンバージェンスが求められる。管理会計はまた別)
なお自分の場合、実はこのあたりのことは人材紹介会社にいた時から感覚的にはほぼ分かっていました。人事職の人がMBA留学して、(少なくとも短期的な、採用時の年収の観点で言えば)うまく投資回収できてる転職例をほぼ見た事がなかったので。ではなぜ留学したのかと言えば―簡潔に言えば―実益以外の部分で留学する必要性と動機があったから。個人的には、そうしたものがないと人事の人のMBA留学は失望して終わるリスクが高いんじゃないかな、と思います。
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