人事の仕事、特に労務系は知識だけであれば結構あとから短期的にキャッチアップできる面が大きい。それでも経験がモノをいう場面というのがたくさんある。
個別のER事例について、どういうアプローチなら例えばどれだけのリスクを伴うのか、どういう結果に帰着するのかといったことを予め推測しようとすると、当然知識はある程度必要になる。しかし知識とか法律だけで対処しようとするとグレーゾーンが大きすぎて、セーフマージンを大きくとらざるを得ない。つまり非常にコンサバでローリスクな対応しかとれなくなる。
ところがクライアントサイドは往々にしてもっと過激な、直截的なアプローチを求めていたりするものなので、それに対して常にコンサバな対応に終始するというのは要するにたとえば交渉らしい交渉から全てベタ降りするということだから、彼等からのこちらの評価が怪しくなってくるし、なにより会社にとってもコストがかかることが多い。
これは旅行における知識の関係性とだいたい相似形で、その地域の安全情報とかのさまざまな知識を予め得ておくのは当然必要として、それプラス経験をつめばつむほど適度にリスクをとれるようになってくるのに似ている。
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