コンフリクトマネジメントのコツ?
採用をしていると年上・役職も上の人たちと割合フラットな立場でMTGをしたりチームを組んで面接をする機会がままあるのだが、当然採用についての意見が食い違うことは多いです。で、色々観察していると、その意見の食い違い(コンフリクト)をうまくマネージしているリーダーと、そうではないリーダーがいることに気づく。よく言われるように、やはりコンフリクトマネジメントはソフトスキルなのです。ではそれが上手な人と下手な人、いいかえれば意見対立をより少ないストレスで通過していける人の違いはどこにあるのか、最近あるリーダーと接していて感じることがあったのでまとめてみました。①リスペクトの有無相手の意見を尊重していることを十分示せていない。少なくとも一度反論せずに受容(プラス、できれば共感)する、その上で自分の意見を述べる。ソフトスキルの一種ではあるのですが、一方でここには前提として価値観の多様性に対する根本的な理解があるかどうかが鍵に思え、実はきちんと習得するためには時間がかかるように思います。②意思決定プロセスと役割期待へのギャップの有無意思決定プロセスによって、リーダーがメンバーに求める役割も多様化しますが、このプロセスと期待値について誤解があると双方にストレスが生じる。1 トップダウンで決定するし、メンバーからのインプットも求めない2 最終的にはトップダウンで決定するが、メンバーからのインプットを求め参考にしたうえで決める3 相手やグループに決定を委ねるが、リーダーも意見を述べる (この時リーダーが自分の影響力を理解・考慮できていないとこれもストレスのもとになる)4 相手やグループに決定を委ねる。リーダーはファシリテーションなりオブザーブなりに徹する特に、私の会社のようにフラットっぽい組織だと、往々にして
(a)2なのか3なのかが整理されておらず共有もされていないことで誤解が生じている
(b)リーダーは3だとうたっているが、実際は限りなく2に近い状態になっている
…などなどの状態が発生しがちで、メンバーとしてはスッキリしない感情を抱えたたまま自分の意見がひっくり返されるという経験をしてしまう。以前リーダーシップのコミュニケーションに関する研修で、「プロセスの話をしなさい」と口酸っぱく言われたものだが、意思決定プロセスについてもそこについての合意があれば、意外とmemberとしては納得できる・あきらめがつく場面も多いのではないかと思います。
私自身、昔NPOに所属していた時、あるリーダーが「今から○○について皆から意見をもらいます。ただ色々な意見を聞いた上で最終的な意思決定は自分でします」と明言されてミーティングが始まったことがあって、その時の結論にはとてもすっきりした気持ちで受け入れることができました。
今にして思えば、これぞ「プロセスについて話す」という良い事例だったんでしょう。
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