2020/12/31

2020年の個人的備忘録

 2020年が終わる。今年は個人的なイベントと転居から始まったが、そのころはまさかこんな年になるとはまるで想像しなかった。3月頃までは岡山出張などもこなしていて、この感染症はいよいよヤバそうという印象は既にもっていたが、ここまでの生活環境の激変をどれだけ想像できていたか、今となっては思い出せない。

自分の場合わりとよくアンテナを立てていたのと、かなり好奇心をくすぐられるというか、極めて学際的なテーマで調べたくなる要素があったこともあり色々読んだりしていた。だから結構ことのインパクトはそれなりに予想できていた気がする。ただしこの感染症のインパクトの大小と、生活環境への影響の大小はかならずしもそのままリンクしない。というのも生活環境がどれだけ変わるかは、職場や学校といった自分が所属する組織がどれだけこの感染症に対応するかによるからである。もっというと自分の住んでいる国によってインパクトが変わってくる。

自分の場合日本に住んでいて、7月ころや秋ごろなんかは(みんなマスクしてたりする点以外は)割と普通の日常を送れていたわけだが(実際そのころには河口湖とか箱根とかにちょっとした国内旅行したりした)、これが欧米なんかであれば文字通り激変なのだろうと思う。

また自分の場合、2012年の留学以降はずっと年1回は海外に出る機会があったから、それが久々になかった珍しい年になった。唯一趣味らしい趣味だけに、旅が恋しい。

良かったのは、まず東東京に転居してアウェーに身をおけたこと。上野や北千住、西日暮里といった界隈は自分にとってとても新鮮でなかなか面白かった。やはり知らない街に住むのは良いものだ。また一時期は日経のオフィスパスを使ってあちこちのコワーキングで仕事した。六本木・渋谷・秋葉原・松戸など。コワーキングはオフィスという目的地があるから特定の街を訪れるきっかけになる。文字通りノマド化した感じ。これでコロナがなければもっと散策できて楽しかったのだろうと思うがこればかりはしょうがない。

もう一つ良かったのはやはりかなり徹底的に体調を見直すきっかけができたこと。これは昨年の鍼灸から着手しはじめたことではあるけども、春夏にかなり時間があったことでかなり徹底的に文献を調べて、自分のベンゾ離脱症に対するアプローチを研究することができた。

色々試してみる中で現在は、

・脳内のGABAを増やせそうなサプリ(ビタミンB6・ナイアシンなど)
・プロバイオティクス+オリゴ糖
・火を使わないお灸で首・肩をケアする
・ゴムチューブによる背筋・頸椎周りの筋肉の強化
・漢方
・各種のイビキ防止
・基本的な栄養・消化への配慮

といった方法論に行きついているが、今はこの数年では一番体調が良い。ベンゾ離脱症になってから一番かもしれない。まだ試していないメソッドがいくつかあるので、2021年はさらにいくつかバリデーションしながら体調改善を図りたいと思う。

思えば2018年の激務で2019年は最高に体調が悪かったわけだけど、それと比べると今は大変良いように思う。当たり前だが今年起きたような大きな外圧は色々なことを変える契機になる。その意味で自分にはやはり良い面もあった。一方で日本社会の変化の予想以上の緩慢さにはがっかりすることもあるが、これはもう今のこの国ではどうしようもないことなのかもしれない。

一方で2020年は個人的に進めていたプロジェクトの進捗がイマイチだった。幸いウチの会社は今後も在宅推奨になりそうなので、今後もう少し時間を上手に確保して進捗を早めていきたいところ。