2020/10/09

横浜トリエンナーレ2020

トリエンナーレ2020に行きました。


私はたまたま誘われていった2001年の第1回から全部行っているのですが、ちょっと気になってHPにのっていた過去の会場や入場者数を調べてみました。

2001 主会場:パシフィコ横浜展示ホール、横浜赤レンガ倉庫1号館
参加作家数:109作家
作品数:113件
総事業費:約7億円
総入場者数(有料会場入場者数):約35万人(約35万人)

2005 主会場:山下ふ頭3・4号上屋
参加作家数:86作家
作品数:84件
総事業費:約9億円
総入場者数(有料会場入場者数):約19万人(約16万人)

2008 主会場:新港ピア(新港ふ頭展示施設)、
日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、
横浜赤レンガ倉庫1号館、三渓園、他無料3会場
参加作家数:72作家
作品数:66件
総事業費:約9億円
総入場者数(有料会場入場者数):約55万人(約31万人)

2011 主会場:横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)
参加作家数:77組(79作家)/1コレクション
作品数:337件
総事業費:約9億円
総入場者数(有料会場入場者数):約33万人(約30万人)

2014 主会場:横浜美術館、新港ピア(新港ふ頭展示施設)
参加作家数:65組(79作家)
作品数:444件
総事業費:約9億円
総入場者数(有料会場入場者数):約21万人(約21万人)

2017 主会場:横浜美術館、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館 地下
参加作家数:38組、1プロジェクト
総事業費:約9億円
総入場者数(有料会場入場者数):約26万人(約26万人)

2005以降、総事業費が一貫して9億円。場所の問題なのか、総入場者が一番少ないのが2005で、一番多いのが2008。近年は20~30万人のくらいの推移。総作家数は減少傾向です。

未だに一番印象深いのが2001で、この時は本格的な現代アートの展示会に行ったのが初めてで、その時は自覚していなかったものの結構衝撃を受けて帰ったようです。それ以来横浜トリエンナーレは毎回行ってますし、海外の現代アートの美術館も色々行きました。

2005はだだっぴろい会場に大規模な作品が多数で、じっくり楽しむ趣には欠けるが文化祭的な面白さは一番だったかも。

2008はトリエンナーレならではの文化祭的な雰囲気と、現代アートならではの価値観がゆさぶられるような感じが両方あって今思い返すと一番よかった。夜になって会場内カフェで休んでいたらアートクラスターな方々が熱心に語っていてなんか刺激を受けましたね。

2011からは運営が国際交流基金から横浜市に変わったとかで、横浜美術館が主会場。特にBankArtの方に印象に残るインスタレーションが多かったように思います。この回もなかなか良かったですね。

2014はふたたび新港ピアを第二会場。会場面積は一番かも。新港ピアはとりこわされて今はハンマーヘッドになってしまいましたが、ここは単純に広いコンベンション会場みたいな感じで、作品にあわせて会場レイアウトできる感じで良かったですね。

2017はひさびさに赤レンガを第二会場に使っていて、そちらはかなり良かった。2014・2017は東日本大震災からの影響を感じさせる作品が印象的。

それで2020はどうだったかというと、正直今までで一番盛り上がりに欠ける印象でした。なんか横浜美術館自体、会場に方に自由度がなくて作品が会場の枠に抑え込まれているような印象。初期のトリエンナーレにあった文化祭的な面白さに欠けるように感じました。第二会場のProt48の方が面白かったですね。エビの作品が印象的だった。

主会場を見れていない2001を除いて自分的に良かった順で並べると

1位 2008 
2位 2011
3位 2005 
4位 2014=2017 
6位 2020

という感じ。