2017/05/10

通天閣のふもと

阪神と四球と甲子園

我が阪神が強いです。


ネット某所では阪神打線の選ぶ四球の多さからお散歩打線とか四球乞食とか呼ばれてたりして、金本の現役時代の出塁率の高さのためか金本阪神の象徴のようにも語られていますが、現在の高IsoD路線は今に始まったことではなく前和田政権から始まっているものです。


和田阪神の最終年、途中まで得失点マイナスで首位とかいうわけわからない状態でしたけど、同時に打線のぱっと見の貧弱さも話題でした。規定到達した最高打率の打者が福留の.281。三割バッターなし、本塁打最高も福留の20本。


ただ以外と見た目よりはアジのある打線で、鳥谷上本福留ゴメスと四人続けて選球眼良くてかつ全然バット振らないバッターが出てくる。ヤフーの速報見てると「一度もスイングすることなくフォアボール」とか、そんなんばっかで。


これノーコンピッチャーは嫌だろうなと思ったものです(まあ得点は最下でしたけど。ストライク投げれる普通のピッチャー相手だと点が取れない)


で、これが金本体制になると上記四人からゴメスがいなくなる代わりに北條、原口、更に今年から糸井が追加されててもはや球団側の意図を感じざるを得ない。ついでに見逃し三振には甘く出塁率を評価する査定基準になってるのでは?


ただこの路線、甲子園の広さを考えると合理的なんですよね。この30年で阪神で40本打ったの金本だけだし。いつ出るか分からない長打に過度の期待を持たず、四球でランナーためて単打で還す。あるいは押し出し。今年既に押し出し何回見ただろう?


ついでに阪神が90年代の変則ピッチャー大量路線から最近の剛球ゴリ押しタイプに変わってるのも納得がいきます。力勝負で打たれても外野フライどまりが多い(多分)。


一方で二軍に魔改造で有名な久保コーチがいて高身長速球派ならそこそこコントロールどうにかしてくれるので、最低限ストライクは投げれるようになる。今年のドリスのk/bbがここまで3超えてて去年がちょうど2だったりとか。


ちょっと前まで阪神なんてノリと勢い重視の大阪人を適当な補強と監督交代で目くらましするばっかりのしょーもない球団、日ハムとかソフトバンクとか合理的(風)な運営するチームや広島みたいな腰を据えて若手育成するチームと全然違うと思ってましたけど、今のチームの特徴が長期的なビジョンに基づくものなのだとしたら考えを改めなければなりませぬ。