2012/10/24

L○Eの飲み会に参加した話

大学の後輩M岡がLS○への留学が決まり、10月からロンドンにやってきていて、先日その日本人会の飲み会にお呼ばれして潜ってきました。

友人参加可能ということで私の他にも非○SEの人が何人かいたのですが、驚いたのがその場にいたL○E学生の官僚率の高さ。8割官僚で、もはや官僚の集い。

とはいえ、同校は「E」までが通称なために忘れられがちですが正式名称は
London 学校 of 経済 and 政治 Science
で、Public関連で評価が高いイギリス国内の留学先となればおのずと留学先は限られるわけで、この官僚率の高さも必然的なものかと。

官僚の皆さんは(一部のいかにもプライドの高そうな方々を除いて)マジメな良い人が多かったです。ただM岡は運輸省から派遣でいらしていた40代の方が

「私正直社命でイヤイヤ来てるんですよね~」

ののたまったことに「血税なめんな」と半分キレていました。うん、血税なめんな。

ちなみに会場はテンプル駅の「Ye Olde Cheshire Cheese」というパブで、ロンドンで最も古いパブのひとつだそうです。他のパブと異なる独特な趣がありました。

2012/10/23

イギリス文化についての賞賛を試みる

そもそも私は根が天邪鬼なので(加えてロンドンにたまにいるイギリスかぶれの日本人が気持ち悪くてしかたなかったため)、過去この場でイギリスおよびロンドンについて何度か文句を垂れ流してきましたが、今回は逆にこの国とその首都について賞賛するような内容を書こうと思います。

私の場合、留学先がロンドンに決まったのは「たまたま手頃な学校からオファーが来たから」というだけで、かつ失礼ながら私にとってはそもそも特別関心の向く国でもなく、できれば大陸ヨーロッパに留学したいと思っていました。当時の私にとってのイギリスのイメージといえばロックバンドくらい。

留学が決まった折、アメリカも候補だったけど結局イギリスに決まったというと、お前は正直アメリカっぽくない、どっちかというとイギリスっぽい、ロンドンのどんよりした天気とか似合いそうだのなんだのと好き勝手言われ、イメージだけでモノを言いやがってと毒づいていたのですが、正直彼らの指摘は概ね正しかったように思います。

少なくとも、候補に入れていたアメリカやフランスとの対比でいえば、私はロンドンないしイギリスのもの、とりわけカルチャーの面で魅かれるものが多いと感じています。

まず第一にやはりイギリスのロックバンドはすんばらしいです(最近はロクなバンドが出てこないともっぱら評判ですが)。このところ毎週のように地元の公共図書館でイギリスのインディーロックバンド(*)のCDを借りています。逆にアメリカのバンドで過去いいなと思ったと思ったのはWeezerくらいで、一時期大流行してたオフスプリングもグリーンデイも全く刺さらず。

*イギリスでは日本のいわゆるインディーズではなく、メジャーレーベル所属でもよくて、売れ線を意図的に狙わない(風な)指向のバンドを指す。なんで、文脈次第ではオアシスさえインディー扱いになる模様。

また、イギリス人のある種典型的な、遠回しない言い回しも―とりわけ同様に遠回しな言い回しを多用する日本人に属する私には―割とすんなり受容できますし、イギリス的アイロニーも聞いてる分には面白い(ただし自分に対して言われるとこれ程腹の立つものもない。とはいえ私自身もこねくり回したイヤミを言うことがあるので同じ穴のムジナと言われればそれまでかもしれない)。

その他、モッズムーブメントの発祥地だけあってイギリス人、特に女性のモッズコート着用率は異常に高かったり(なぜか自分が過去数年に買ったアウターが気付けばほぼ全部モッズコートかその亜流だった。あの手のデザインが好きらしい)、ビールの国だったり(私は日本にいた時からビール、特にエールビール派だった)、まぁ色々あります。

逆にイギリスのダメとされるところ、メシがまずい、天気が悪いといったところ等は私には割とどうでもいいというか気にならないところなので、そういう観点からも、単に自分が気付いてなかっただけで、友人たちのいうように私はこの国と結構相性が良かったのかもしれません。少なくともアメリカよりは。

結局単なる相性の話になってて賞賛できてないな。ビールうまいです。ビールは。


(追記)サッカーは面白くない。野球のほうがいい。クリケット?食べられるのか?

2012/10/10

イギリス英語②

イギリスには"rhotic"という恐ろしい形容詞があります。

アメリカ英語とイギリス英語のアクセントにおける一番の違いは何といってもRの扱いで、例えば

  • 「t」や「d」が頻繁に「r」に流れる:例 Waterの「t」、Internationalの最初の「t」
  • 「R」を巻き舌気味で発音する ←標準イギリス語は巻かないので例えばthereは「ゼ~」みたいな音になる

といった具合。

で、こうしたアメリカン・アクセントを(恐らくやや軽蔑的なニュアンス込みで)表したのがrhotic"という言葉。

イギリスは概して地方のアクセント(あるいは外国人のアクセント)に寛容と言われますし、自分でもそれを感じますが、それはあくまで"non-rhotic"な場合に限るようです。フラットメイトの日本人、2人が2人とも「君の英語はアメリカ訛りだね」と指摘されたとか。

さて私も卒論の指導教授はイギリス人なわけで、また他のモジュールのプレゼンなんかでも採点するのは主としてイギリス人なわけで、少しでも心象を良くすべく"non-rhotic化"を心掛けているのですが、長年某Z会の英語教材で聞き続けたアメリカン・アクセントはなかなか抜けないもんです。

さらに、クラスメイトのアフリカ訛り(何故か国が違ってもアフリカ系は皆似たアクセントがある)やアらビア訛りを聞いたりしているうちにちょっと影響を受けたりして、何がなんだかわからない謎のアクセントが形成されつつある、ような気がする。

2012/10/07

地銀の留学生採用

"静岡銀、グローバル化推進 外国人留学生を初採用"
http://www.at-s.com/news/detail/450481394.html
地銀と留学生採用の関連がピンとこなかったので調べてみました。

地銀が海外関連事業というと、出稼ぎ労働者の国際送金のイメージが強かったのですが、実際はむしろ取引先の中小企業の海外進出に伴う融資の需要に応えるため、というところの模様。
"近年、地銀の主要な取引先である中堅・中小企業が海外展開を加速している一方、地銀の多くは国際業務が手薄になっており、海外展開の支援に課題があった。そこでJBICは地銀などとの連携を積極化し、ファイナンスや知見の供与といった面で協力。海外事業に必要な資金の調達や、事業展開における課題解決などを支える。
JBICは11年にタイ大手行のカシコン銀行や、インドネシア大手行のバンクネガラインドネシアと相次いで提携。現地に設けたジャパンデスクなどを通じ、進出を後押ししている。「外国政府と直接対話し問題解決につなげられる」(西日本オフィス)としており、今後も地銀などと協力して取引先のニーズを集めて対応に努める。"
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20120725-09.html
メガバンクが、地方中小企業の海外進出というリスク高めな事業への融資に二の足を踏むというのはありえそうだし、一方で地銀にカントリーリスクを含めたリサーチや審査業務ができる人材は(恐らく皆無といっていい位)少ないでしょう。

ただ、静銀は1年毎の契約社員として雇用するようで、日本的企業の長期的な育成システムとうまくマッチするのかといったところがカギになるような気がします。

2012/10/06

ミュンヘン、オクトーバーフェスト等

H高氏がミュンヘンに異動になるまで知らなかったのですが、彼の地はオクトーバーフェストの本家が開催されるビールの聖地のとのこと。

さて丁度学校も休みになり、オクトーバーフェストを見る、という建前で、実際のところはちょっとダラダラするべく、ミュンヘンに行きました。またもH高宅に寄生。

オクトーバーフェスト、写真は色々ネットにあふれているので載せませんが、印象としてはビールのディズニーランドというか、そんな感じでした。平日昼間から人が多くてびっくりするのですが、そのかなりの人数が同地方の伝統的な衣装を身にまとい、巨大ジョッキで浴びるようにビールを飲んでいました。その飲み方は早死にするぞ。


<市内の川でサーフィンする人の図>

<有名な市庁舎の塔>

他にも多少観光しましたがダラダラしにいくのが主目的だったためたいしたことしてなくたいしたこと書けません。

3日はH高とともにダッハウの旧強制収容所に行きました。ちょっと見た感じだけだと地味な所ですが、オーディオガイドでがっつり音声解説を聞いて周るとかなり勉強になります。私は結構、入り込んだ状態でガス室等を見たらショッキングというか、若干気分が悪くなりかけました。それでも同じ敗戦国の日本人は見に行くべきだと思います。

その他、感想。
・意外と英語が通じなかった。
・ただし話せる人はフランス人イタリア人等より聞きやすかった。
・プロテスタントの国のイメージが強かったが、実際は南部はカトリック。そんな風に思い込みで観光すると色々間違った解釈を持ち帰りそう。
・街並みはきれい。ゴミが落ちていない。というかロンドンとパリは何故にあんなにゴミだらけなのだろう。
・ライアンエアーはイージージェット以上にチープ感が強い。