2011/10/27

2011年夏の振り返り

留学先が決定する前後にかけて、正確にはアプリケーションを全て提出してしまった時点で、完全に燃え尽き症候群的な状態に陥った。行き先が決定するまで不安があったし、生活リズムも乱れ、自律神経もおかしくなっていたと思う。

まず2週間位はほぼ完全に放心していた。毎日図書館にいって自習室で寝ていた。

その後、読みたいと思っていて読んでいなかった小説を読んでみた。この2年程、小説を読むヒマがあれば勉強しようということで、人に勧められた数冊を除いてほとんど読んでいなかった。まず買って放置していた本を読み、図書館で気になったものを読み、本屋で気になったものを読んだ。マンガも読んだ。

ビジネス書は一切読まなかった。これから丸一年ひたすらビジネスの勉強をするんだからいいだろうと思ったのもあるが、そもそも読む気が失せていたようである。

小説・マンガには、人間の喜怒哀楽、情熱、挫折、感動、その他もろもろの感情が溢れている。物語を読むということは、書き手の創造した登場人物の人生(の一部)を疑似体験し、価値観を疑似共有することだと思う。自分の場合、読んでいるうちに、社会人生活数年をかけて仕事ビジネス経済キャリアでガチガチに固まった心理状態がほぐれていくような感じを得られた。

そんな日々をたららんと過ごすうちに活力が出てきた。ビジネススクールはとにかく忙しいところなはずなのでこのタイミングでなければそんな時間は得られなかっただろう。世間的にはニートorフリーター、でも自分には必要な時間だったようだ。無駄な過去なんて一切ない。


(蛇足 そんわけで私は「ビジネス書は読むが物語は一切読まない(or読んでこなかった)」類の人は往々にして(人の気持ちに対する)想像力が欠如しがちだと思っている。物語を通じた想像力の養成には視覚情報が少ない程良いと思う。小説>マンガ>ドラマ・映画)